和竿とは古くから日本で作られてきた竹竿の総称で、
なかでも江戸和竿は主素材となる竹に絹糸や漆を組み合わせて作る日本独自の釣り竿です。
江戸時代から竿師と呼ばれる職人たちによって改良を重ねられてきた和竿は、
釣り竿としての機能面はもちろん芸術品としても世界から注目を集めています。
釣り竿と言えば西洋竿のイメージが大きいですが、
見た目の美しさに加え自分好みの調子に仕上げることが出来るその特性などから、近年再び注目を集めています。
好みに合わせた「あつらえ」が可能!
和竿の魅力は1本単位で色々な調子の竿が出来る事です。自分の癖や好みに合わせて重さや調子、強度や風合いなどを調整することが出来るため、自分に最適な竿が作れます。また出来上がった竿を使い込んでいくと、どんどん味のある竿へと仕上がっていきます。
手入れをすれば一生使える!
和竿の寿命は驚くほど長く、しっかりと手入れをすれば一生使えるほどで、戦前作られた和竿が現役で使われている例もあります。普段は使用後に水気をよく拭き取って、直射日光を避け風通しのよいところで陰干し乾燥させておきましょう。またそれに加え、年に1回くらいのペースで火入れを行うとさらに長持ちします!
伝統工芸としての美しさ!
実用的でありながら、見た目にも優れている点は和竿の大きな魅力です。漆塗りを重ねた和竿は飴色の光沢を帯びており、なかには和竿をコレクションとして所持されている方もいるほどです。趣味を楽しむならまず見た目から楽しもう!という江戸職人の心意気が積み重ねられた和竿は、東京都の伝統工芸品にも指定されています。